
窓辺の光も、
映画の時間も。
自然光の美しさを損なうことなく、
映画を観るときには外光を遮る。
幅3,800mm・高さ2,500mmの大開口に施した、二重の窓まわり設計。
同じ空間が、
光の扱いでここまで変わる。
同じ時間、同じアングルで撮影した3枚です。
窓まわりと室内照明を切り替えることで、ひとつのリビングに異なる表情が生まれます。
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自然光を楽しむ
スクリーンを収納した、いつものリビング。ウッドブラインドのスラットを通した自然光が、家具や壁に陰影をつくります。
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照明を残して、映画を観る
遮光ハニカムシェードを下ろし、スクリーンを展開。室内の明かりを残しても、映画を楽しめる空間に切り替わります。
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明かりを落とし、映像に浸る
窓を遮光したまま室内照明を落とすと、視線はスクリーンへ。リビングでありながら、映画に集中できる暗さを目指しました。
※ 3枚とも同一時間帯・同一アングルでの撮影です。窓まわりと室内照明の設定が異なります。写真は照度・遮光率の測定結果を示すものではありません。各写真はクリックで拡大できます。
昼には、光の表情を。
映画には、深い暗さを。
ホームシアターの窓まわりを、遮光性能だけで決めてよいのでしょうか。
シアターとして使用する時間より、リビングとして過ごす時間のほうが長い。自然光が木のスラットを通り、壁や家具、アートに陰影を落とす。その美しさは、暮らす場所にとって大切な機能です。
一方で、昼間に140インチのスクリーンで映画を楽しむためには、窓からの外光を十分に抑えなければなりません。そこで、窓まわりを日常の採光と映画鑑賞時の遮光という、二つの視点から設計しました。
必要なときには、しっかりと遮る。
幅3,800mmの窓を、
どう扱うか。
開口幅3,800mm、高さ2,500mm。既存マンションの大きな開口部に対して、一枚物の製品では設置条件を満たせませんでした。
求めたのは、単に大きな窓を覆うことではありません。限られた窓枠内の奥行きに納まり、意匠を崩さず、継ぎ目や端部からの光漏れを減らし、日々無理なく操作できること。
窓枠内にNORMAN®「ハニカムエコスクリーン BBモデル」(遮光生地)を収め、室内側にはNORMAN®「桐ウッドブラインド」(1501)オークを重ねる二層構成を選びました。現場の納まり条件を満たしたのが、ノーマンジャパンの製品でした。

二枚と三枚。
継ぎ目を重ねない工夫。
大開口に対応するため、室内側のNORMAN®「桐ウッドブラインド」(1501)オークは2枚、窓枠内のNORMAN®「ハニカムエコスクリーン BBモデル」(遮光生地)は3枚に分割しました。重要なのは「3枚のハニカムの継ぎ目2か所を、室内側のウッドブラインドで覆う」という関係です。互いの継ぎ目が重ならないよう割付を考え、光が隙間を直進して室内へ入るのを抑えました。


室内側|桐ウッドブラインド 2枚
NORMAN®「桐ウッドブラインド」(1501)オーク。63mmスラットを採用しました。スラットの角度で採光と視線を調節し、リビングの意匠にもなる層です。
撮影:亀島裕明
窓枠内|ハニカムエコスクリーン BBモデル 3枚
NORMAN®「ハニカムエコスクリーン BBモデル」(遮光生地)。窓枠内に納め、映画鑑賞に必要な遮光を担う層です。
割付の考え方
PLAN CONCEPT / SCHEMATIC赤い矢印の2か所が、遮光ハニカムシェード同士の継ぎ目です。この位置では、室内側にウッドブラインドの板面が重なるため、隙間から届く光をもう一層で遮ることができます。一方、ウッドブラインド中央の継ぎ目の奥側にはハニカムシェードの中央パネルがあり、双方の継ぎ目が一直線に並びません。完全に光漏れをなくす保証ではなく、大開口で光の通り道を減らすための工夫です。

遮光性能は、
端部で決まる。
遮光生地を選ぶだけでは、十分な暗さにならないことがあります。特に大開口では、窓の端部や製品間の隙間から入る光が目立ちます。
01|サイドレールを設置
窓端からの光漏れを抑えるため、遮光ハニカムシェードの端部にはサイドレールを使用しました。
02|奥行きと可動範囲を確認
窓枠内の奥行き、製品同士の干渉、スムーズな昇降まで考えて納まりを決めています。
03|美しさも損なわない
仕組みは隠し、木の質感と日中の光の表情をリビング側の主役にしています。
使いやすさまで、
設計する。
窓枠内の電動ハニカムシェードは、NORMAN®「Shade Auto™ HUB & APP」によって操作します。朝と夜には設定したスケジュールで昇降し、Amazon Alexaとも連携。声をかけて遮光操作ができるようにしています。
昼間に映画を観るたび、三枚のシェードを手で下ろす必要はありません。映像を観たいとき、暮らしの流れを妨げずに視聴環境を整えることができます。



窓まわりも、
ホームシアターの一部である。
専用室なら、窓を塞いで暗さを優先する選択もあります。しかし、リビングシアターはそこで毎日の生活が営まれる空間です。遮光のために自然光を諦めるのでも、美しい窓辺のために映像の質を諦めるのでもない。
ウッドブラインドと遮光ハニカムシェードの二層構成は、その両立を実現する一つの方法だと考えています。これが唯一の正解ではありません。ただし、「観ている時間」と「観ていない時間」の両方から設計するという考え方には、普遍性があると思います。